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とっておきのツボ – 8

VDT症候群に効果のリラックス体操とツボ

後藤学園はりきゅう臨床施設

コンピューターやテレビゲームなどが一般家庭に浸透するとともに、VDT(コンピューター周辺機器の総称、Visual/Video Display  Terminal)症候群という言葉を耳にするようになりましたが、とくにVDT作業に従事する方々の健康確保の問題がクローズアップされています。
VDT症候群の方が多く訴える症状は、目の痛み・疲れ、視力低下、ドライアイなどの眼精疲労と、頸・肩こり、腕・肘の痛み、腰の痛みやこりに代表されます。
オフィス内で利用しているパソコン、プリンタなどは予想以上の熱を発し、エアコンで部屋の温度を一定に保とうとしても、機器の近くや天井付近の温度は高くなり、逆に床面は低くなって冷えやのぼせ感などの体温調節の異常も多くなります。
さらにニキビ・湿疹などの皮膚症状、イライラ・焦燥感・不安・睡眠障害などの精神症状も多く出現します。
また乾燥した空気のもとではディスプレイに静電気が帯電して塵やホコリが着きやすくなり、それらが高速に反射して至近距離の顏や目を傷つけます。衣服などへの帯電も多くなると、健康障害の誘因となるでしょう。

VDTリラックス体操

そこでVDT症候群を予防するために、VDT作業は一時間ごとに休憩し、リラックス体操をやってみましょう。
1、 まず頭皮を左右の指10本で前から後へ撫でる。
2、 眼球を上下左右に時計方向、逆方向に10回ずつ繰り返す。
3、 頭を前後左右に10回ずつ動かす。
4、 肩の上げ下げを10回ずつ行う。
5、 手首をよく回す。
6、 お腹に手を当て時計周りに2~3分撫でる。
7、 腰に手を当て上下方向に20回撫でる。
8、 腰に手を当て上半身と腰の左右回転運動を20回繰り返す。
9、 手のひらを膝に当て30秒くらい撫でてから20回くらい軽くたたく。
10、膝を曲げ、胸に近づけるように抱え込むのを10回行う。

この他、ドライアイの予防には、涙腺の分泌を促進させるために、まばたきを繰り返し行ったり、鎖骨を母指、示指で挟み、内から外へ押してみましょう。鎖骨の下には上肢に関係する神経・血管がありますので緊張をほぐすことにより症状が軽減するでしょう。

食療法

眼に良い野菜には、ニンジン、ホウレンソウ、イモ類、カボチャ、大根などがあります。
眼に良い健康食品として、菊の花を煎じてお茶として飲用したり、クコの実をよく噛んで食しましょう。
以上、免疫力・体力増進をはかるためにも日頃からの鍼灸での予防治療をお薦めします。

とっておきの経穴(ツボ)

攅竹穴・四白穴


眉毛内端、内眼角上方。下の点穴は四白
目の周りの痛みを和らげ気分をスッキリさせる

天柱穴

後頚部、ぼんのくぼから~外へ二本指行き後頭骨の下縁
疲れ眼を伴なう頸や肩こりに効果

 

三陰交穴

内くるぶしの上3本指上がった脛骨後縁
冷えの治療には不可欠

次髎穴

殿部で仙骨の上、上後腸骨棘から斜め下方
腰をめぐる血行を良くして冷えを和らげる

郄門穴

前腕内側面のほぼ中央
前腕の緊張をほぐし、イライラや不安を解消する

合谷穴

母指と示指の骨間でくぼんでいるところ
手の痛みを和らげる