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とっておきのツボ – 9

PMS(月経前症候群)に効果のツボと薬茶

後藤学園はりきゅう臨床施設


PMS(PremenstrualSyndrom)とは、「月経開始の3~10日前から始まる精神的、身体的症状で、月経開始とともに減退ないし消失する もの」(日本産科婦人科学会)を言い、イライラ、下腹部膨満感、下腹痛、腰痛、頭重感、怒りっぽくなる、頭痛、乳房痛、落ち着かない、憂鬱などが多いとさ れています。とくに精神症状と、乳房症状が多く、本校で1999年4月に行われたアンケート調査でも67%の学生が乳房痛があると答えています。


西洋医学的見地からPMSについては様々な研究がなされていますが、そのメカニズムはまだ明らかにされていません。ところが、中医学的な考え方で見ると、これをうまく理解することができるのです。
ポイントは「肝」という臓器。全身の血液量を調整したり、身体の中の気の流れを調節したり、感情をコントロールする働きがあると考えられています。
身体の交通整理をするお巡りさんみたいなものでしょうか。排卵があって子宮内膜が厚くなっていくとお巡りさんの注意がそちらに向いてしまって、本来の気の流れの交通整理や感情の交通整理がうまくいきません。あちらこちらで詰まってしまうし、通りが悪いのでイライラしてしまいます。本来スムーズに流れるべき気というエネルギーがどこかで詰まってしまうと、そこに痛みが出てきます。もともと肝に関係のある気の通り道(経絡)が脇腹やバストを通っていて、ここにいちばん痛みが生じやすいのです。
PMSの対策は、ズバリ、肝の交通整理の働きを回復させて気の流れをよくさせること!
このとっておきのツボが、陽陵泉と太衝です。ここを指の先などで、グイグイと少し痛いぐらいに押してください。
次の月経の10日前ぐらいから毎日押していると効果的です。
また、乳房痛には、双核茶がお勧めです。これは、みかんの種と、ライチの種を捨てずに取っておいて、乾燥させてからつぶして煎じた液で、お茶代わりに飲みます。柑橘類の皮を紅茶などに加えたオレンジピールティーも効果があります。
はりきゅう臨床施設では、PMSをはじめ月経痛や月経不順の治療も行っています。
どうぞご相談ください。
電話(03)3763-8500