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とっておきのツボ – 4

ストレスの3つの原因

ストレスの初期症状には、身体のサインとして、頭がすっきりしない、目がよく疲れる、肩が凝りやすくなった、目覚めが悪い、めまいや立ちくらみがするなどが出ています。
慢性的なストレスを受けている症状のサインには、飲酒、喫煙の量が増える、疲れがとれにくい、食欲不振あるいは過食、体重減少、急に息苦しくなる、下痢や便秘などがあげられます。
また、仕事をやる気が起こらない、イライラしやすくなった、感動がなくなった、今まで好きだったことが急につまらなくなった、仕事のミスが目立つなど、行動面や精神面の変化があるときには、自分では気づいていないストレスを慢性的に受けているということも考えられます。

ストレスは気の滞り

東洋医学では、人体の生命活動を維持するための基本物質を気・血・水(津液)としています。これら3つのうちどれに不足があっても、滞っても正常な臓腑、経絡の働きを妨げてしまいます。とくに内因からの精神的ストレスは、この気・血・水(津液)のうちの気に影響します。気滞といって気の流れが滞ってしまうのです。それは、たとえば部屋の空気が汚れて滞った状態と同じです。部屋の汚れた空気が滞ると汚れた空気を外へ送り出すためにファンが必要となりますが、人体でこのファンの働きに相応するのが東洋医学でいう、”肝“の働きなのです。
”肝“には、滞りを動かす働きがあります。肝が正常に働いているうちは、気が流れて汚れもなくなります。そして、そのときは感情のコントロールも可能なのですが、ファンもあまり使い過ぎると壊れてしまうように、ストレスも過度になると”肝が破れる“状態、つまり感情のコントロールができづらい、またはできなくなってしまうのです。

ストレスによい食べ物と運動

また、ストレスは、1人1人の性格の違いも大きく関係しています。同じ状況、同じ物事でも、性格、考え方によってストレスの受け方がまったく違ってきます。
たとえば、話をすることが好きな人が話をしているときの脳波を見るとα波が出ています。でも、話のキライな人が話をするときの脳波はβ波が出ているのです。α波は一般に集中やリラックスしているときに出る脳波です。ですから、好きなことをして、疲れないようにすることが、究極のストレスをためない方法なのです。
肝の働きをよくする食べ物には、金柑、ナツメ、ユリ根、ハスの実、陳皮、シソ、ハッカ、金針菜、大豆などがあります。

ストレス緩和に最適のはり・きゅう治療

ストレス疲れのときのはり・きゅう治療もお勧めです。はり・きゅう治療を受けた多くの患者さんは、いろいろな症状の軽減とともに、とても心地よい気分を体感しています。心地よいリラックス=自然治癒力アップなのですから、はり・きゅう治療は、ストレスの緩和に最も適した治療法の1つといえるでしょう。
また、治療により身体に触れられることにより自分の身体への気づきも生まれます。「ああこんなに固くなっていたんだ」というその気づきは、いろいろな変化をもたらすきっかけとなります。
スケジュールの立て方、力の抜き方、いつ自分がストレスを感じて緊張してしまうかなどへの気づきにも広がっていきます。そうすれば、ストレスと上手につきあえます。
大自然の中の澄み切った汚れのない美しい空気を思い出してください。私たちの身体にある気をいつも心地よく流し、ストレスで気を滞らせないようにしましょう。体が喜ぶような軽い運動、とくに気功、太極拳、ヨガ、ストレッチ、ウオーキングなどもいいでしょう。はりきゅう臨床施設では、気の流れをよくしてバランスをとるのに最適な「気の健康教室」を毎週金曜日に行っております。肩の力をぬく練習もしています。
どうぞ、ここちよい気の流れを体験してみてください。
「はり・きゅう治療」「気の健康教室」、ともにお電話でご予約ください。
後藤学園附属はりきゅう臨床施設
(03)3763-8500

とっておきのツボ

太衝


ファンの働きをする肝の代表穴です。気が頭に昇り、怒りっぽくなったり、イライラする症状に効果的です。

肝兪


ストレスが蓄積すると固く緊張した反応の現れる背中のツボです。