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とっておきのツボ – 6

長時間にわたり同じ距離にある対象物を見続けると、眼球筋肉の疲労が起きます。当然眼球の筋肉の血行は悪くなり、「運動不足」の状態になります。その結果、目の筋肉はやせ衰えてしまい視力ダウンなどを引き起こすことになります。
目の筋肉の状態がこうなると、すぐ疲れるようになり、回復するまでに要する時間が長くかかるようになってしまいます。
眼精疲労を取り除くポイントは、血行をよくし、眼球筋肉を鍛錬することが必要で、血行をよくするには、目の温湿布をしてから、目のマッサージ、首のマッサージが効果的ですが、手足のマッサージも加えて全身の血行もよくすることが大切です。

目の温湿布

用意するもの:洗面器、浴用タオル(清潔なもの)
やり方:洗面器にお湯を入れ、タオルをつけて絞って適温にします。ヤケドしないよう注意してください。タオルを目の上に載せ(必ず適温か確認)、冷めてきたら再度お湯につけ、タオルを絞り温湿布を繰り返します。
同様に後頭部、首の付け根も温湿布するとよいでしょう。

目のマッサージ

やり方:両手の親指を太陽穴にあて、人さし指を軽く曲げ、眉毛の下の目の周りの骨に沿って中央から外側へ上下に軽く撫でます(3回ずつ)。次に目の周りのツボを人さし指または中指で心地よいくらいの圧で押します。

首のマッサージ

両方の指を風池穴、天柱穴にあて、残りの指で側頭部を包み、少し天井を見るように軽く頭を後ろに倒すようにして押します。
他に、頚椎棘突起の外側を親指以外の四本指で心地よい圧で押さえます。人にやってもらってもよいでしょう。

自分で行う目のトレーニング

準備:眼鏡やコンタクトレンズは外してください。立っても座ってもかまいませんが、肩の力を抜いてリラックスさせます。

目のトレーニング その1

まず、首をゆっくり、左右5回ずつ大きく回してから、次に眼球だけを動かす以下の動作を10回程度繰り返してください。慣れてきたら、目をつぶって行ってもよいです。
①上を見ます。(3秒程度見たら、1度真中に戻す。②~④も同じ)
②下を見ます。
③左を見ます。
④右を見ます。
⑤右方向へグルリと回します。(1周1秒程度の速さ。⑥も同じ)
⑥左方向へグルリと回します。

目のトレーニング その2

遠くと近くをできるだけ速く交互に見ましょう。たとえば、部屋の中ならば手に持っているボールペンの頭と黒板を交互に見るとか、傘をさしているときには、傘の軸と遠くの景色とを素早く交互に見るなどです(10秒間に10回程度)。なるべく、焦点をハッキリあわせるようにすると良いでしょう。

目の健康にはブルーベリーを

ブルーベリーの青色のもとになっている「アントシアニン配糖体」という色素が人の生理機能を活性化し、目の働きをよくすることがわかっています。アントシアニンはポリフェノールの一種で、イチゴやブドウに比べるとアントシアニンの量はブルーベリーの方が10倍あります。
このアントシアニンは、視力を高めたり、疲れ目を改善する効果の他にも血行をよくし、潰瘍を防ぐというさまざまな優れた効果があります。しかも視力は、摂取後、約4時間でレベルアップするという即効性があります。しかし、その効果は24時間で消えてしまいますのでブルーベリーは毎日適度に摂ることが大切となります。
その他に「クコや実」「メグスリノキ」や、「菊の花」をお茶として飲むと疲れ目に有効です。

とっておきの経穴(ツボ)

目のマッサージ

晴明、攅竹、魚腰、糸竹空、太陽、瞳子髎、承泣

【ツボの位置】
晴明は目頭と鼻の付け根の間、攅竹は眉毛のいちばん内側、魚腰は眉毛の中央、糸竹空は眉毛のいちばん外側、太陽はコメカミ、瞳子髎は目尻から親指一つ分外側、承泣は下眼瞼の真下で凹みのところ

 

首のマッサージ


風池、天柱