質の良い睡眠でよりよい活動を
菅原品子 (東京衛生学園専門学校看護学科)
あなたは「よい睡眠」をとれていますか。朝起きた時、頭はすっきり、身体は活動できる状態になっていますか。また、自分の睡眠について考えたことがありますか。毎日忙しい人がどうしても削ってしまうところが睡眠時間になります。
人間にとって睡眠はどういう意味があるのでしょうか。別日へのエネルギーを蓄える。生命維持。とにかく生きていくためには欠かせないことです。人間は完全に眠らない状態にいると約5、6日間で死亡するそうです。
生まれたばかりの赤ちゃんは1日中のほとんどを眠っています。成長するにつれだんだん睡眠時聞が少なくなります。それは睡眠時聞が少なくてよいということだけではなく、学校、塾やお稽古事、ゲームなどの遊びで子供の睡眠時聞が削られているということでもあります。睡眠が子供にとっては活動のためだけではなく、成長するために必要であることを考えると、もっと子供たちの時限についても考える必要があるのではないでしょうか。
成人の睡眠時間は7~8時間とされていますが、量だけでなく、質も大切です。よい睡眠をとるためにはまず自分の生活を見直すことから始めましょう。睡眠時 間は足りていますか。睡眠の質はどうでしょうか。朝起きた時に疲れがとれているか、活動の準備ができているかチェックしてみましょう。
疲労が残っている人の解消法は活動、仕事の内容にもよります。快適な睡眠のためのグッズなども販売されていますが、1人ひとりの生活が違うので、同じ方法 では効呆はあがらないでしょう。身体を動かす仕事と、1日中椅子に座ってパソコンとにらめつこという仕事では「疲労」の解消の仕方が逆ということもあります。活動と休息のバランスを与えることが必要です。休息の中に睡眠が含まれます。
現代に生きている人は様々なストレスのため、睡眠を妨げられることが多くあります。睡眠の導入のために音楽、ストレッチ、入浴方法を工夫するなど実行してみましょう。よい睡眠がよりよい活動に結びつくことでしょう。